オイラが何年生きるのかは関係ない。
別に、一緒にいる時間が長かろうが、短かろうが関係ない。
牙を向ける相手は自分で選ぶ。行きたいところへ自分の足で行く。
やられたなら、やり返す。罰を受けろと言われれば戦う。
死ぬときは一人で死ぬ。
そんなもんだ。
オイラは犬じゃない。
ただの猫でもない。


オス猫だ。


約束も戒律も必要ない。
誓う何て馬鹿馬鹿しい。
オイラはただ一つあればいい。

「受けた恩は、一生を持って返す」

それだけだ。


『オス猫の一戒』
(それでも返しきれない恩)