☆うしとら☆

今夜は、いつもとは違う神聖な雰囲気がする。
いまどき、どれだけの家庭がちゃんとした正月を過ごすのだろうか。
すみからすみまで大掃除をして、門松と鏡餅。しめ繩。真新しい綺麗なものて、身を包む。
忙しいといって、蕎麦を食べない家庭も多いかもしれない。

「さあ、蕎麦ができましたよ」

「はーい」
「おう」

蒼月家では、二人の息子が母と父と正月を過ごす。


☆NARUTO☆

新年を血生臭いところで過ごすのかと思うと、ため息が出た。
見渡せば血と死体。
月を見て時間を計る。年が明けるまでもう間もなくだろう。
年が明けてからのことを考える。
まずは任務の報告。そして家に帰って血の臭いを落として、眠る。起きたら適当なご飯を食べて、任務を貰う。

「……新年、ねぇ」

せめて、年玉くらいは貰えるだろうか。


☆サイクロ☆

猫はこたつで丸くなる。
これが正しい新年の過ごし方。
さすがに大晦日はじーさん達も家でのんびりしている。
いつものうるさい連中も今日はいない。
久々にゆっくりできている気がする。
言葉にはしないが、幸せだと、黒猫は虎猫の隣で小さく笑った。