7.虹の向こう側
 眩しい、と感じ、バッターは目を覚ました。
 直後、驚愕に体を勢いよく起き上がらせる。
 立ち上がって見たそこは、実に美しい空間が広がっていた。
 空は青く、日差しは暖かい。バッターが踏みしめている地面は、青々とした草と色鮮やかな花々で彩られ、それらを揺らす風は心地よい。
 禍々しさの欠片などなく、無の色も存在していない。遠い昔、閉じ込められていた中で感覚としてだけ感じ取っていた、平和で穏やかだった世界そのもの。
「……どういう、ことだ」
 バッターは愕然と呟く。
 彼は、確かにスイッチを切った。
 その証拠に、彼はプレイヤーの存在を感じていない。
 ゲームとしてあちらに干渉していた世界は消え、ゲームはクリア。きっとプレイヤーに後味の悪さを残してくれたことだろう。スイッチが切られた世界は全てが無に帰したはずだ。
 また、そうでなければならない。
「まさか、また新たな世界が生まれたとでもいうのか?」
 ありえない、とはいえないだろう。
 現に、一度は崩壊した世界が再生したのだから。
 しかし、壊れた世界をさらに再生しなおしたのだとすれば、それは本来の世界から逸脱しきった、とんでもなく歪で汚らわしいモノになるのではないだろうか。
 この世界に、そのようなおぞましさは感じられない。
 天国、という言葉がバッターの脳裏に浮かんだが、たかだか、幼い子供の作り出した架空の登場人物。死したからといって天国にいけるとは思えない。冗談にしてもつまらなさすぎる。
 四つの目がしきりに動く。
 バッターの本能がこの場所を観察し、監視しようとしているのだ。
 だが、肌に刺さる感覚が、この世界は歪んでなどいない、正す必要などない、と告げている。
 ならばココは何だ。何故、自分は自由の身だ。浄化は失敗したのか。憶測や考察、一抹の願いが脳を駆け巡るが、正解など見えてはこない。
 混乱を極め、脳が焼き切れんばかりになり始めた頃だ。
 背後から声がした。
「ようやくお目覚めかい?
 親愛なる友人よ」
 知った声だ。
 世界が終わるその最後に聞いた声。
 いつだって小難しくて、遠回りな、哀れでしかしバッターにとって初めての「友」
「……ジャ、ッジ?」
 恐る恐る、振り返る。
 そこに、化け物がいるのだと覚悟しているように。
 おかしな話ではないか。あれだけの亡霊を相手にし、おぞましい世界を目にしてきたはずのバッターが、これほどまでに明るく穏やかな世界で、初めて怯えを見せる。
「キミのその小さな耳では声の判別もできないのかね?
 まさか、この愛らしい、世界中の誰もが望む姿と声を一致させられないと?
 もしもそうであるならば、しかるべき処置を受けたほうがいいだろう。
 幸いなることに、私はそういった処置に対して知識を持っている友人を知っている。キミが望むのであれば案内するのもやぶさかではないのだが、どうだろうか」
 振り返った先、そこには一匹の猫がいる。
 口角を上げ、鋭い牙を見せびらかしている彼は、紛うことのできないくらいに、ジャッジであった。
「何で……」
 ジャッジはあの時死んだ。
 バッターの振りかぶった一撃が、小さな猫の骨を砕き、肉を潰し、真っ赤な体液を辺り一面に飛び散らせた。そうして、わずかな胸の上下運動さえなくなった瞬間を彼は見ていた。網膜に焼き付けていた。
 ここがどこなのかはわからないが、自分の目の前に彼がいることだけは、ありえない、とバッターは思う。
 仮に、現れたとして、こんな、始めて出会ったときのような穏やかさを保ってはいられないはずなのだ。
 殺した者と殺された者。
 両者の間にある殺意と憎悪がわからぬバッターではない。
「何故? 何故と聞いたか?
 まったく。私はキミの父親ではない、と以前も言わなかっただろうか。
 それどころか、キミは「父親」であるのだろう? ならば、人にあれこれと聞く前に、その首の上に乗っかっているモノを使いたまえよ。ついでに、その私よりも多くついている目玉もな」
 考えて考えて、見て観察して、それでもわからないのだ。だから、以前のように小難しくて遠まわしなヒントを授けてはくれないものか、そんな風にバッターが考えたときだ。
 ジャッジの後ろから新たな声が飛び出した。
「おいおい。パウロ。
 親愛なる友人が起きたなら、オレにも教えてくれなくっちゃだろ?」
 一人で遊んでずるい、とニヤけた色を抑えようともしない声。
 無論、それにもバッターは覚えがあった。
 たった二人だ。
 独りぼっちだったバッターにできた、たった二人の友。その片割れ。ジャッジよりも長く顔を合わせていた男の声を忘れられるはずがない。
「……ザッカリー」
「ずいぶんとのんびりしたお目覚めだったな? 強打者よ」
 相も変わらずカエルのお面で表情を隠してはいるが、その声には怒りも憎しみもない。
 よく知った飄々とした色と、何処となく楽しげに弾んだ声がそこにある。
「なら今日はパーティだ。
 美味いケーキを食って、甘いお菓子でも食べて、分厚い肉でも食おう」
 強引に、しかし、優しく肩を抱かれる。
 服越しに感じる温もりは、確かに生きているモノの温もりで、なおかつ、バッターには縁のない温もりでもあった。
 いつだって、バッターが触れる肌の温度は、とっくに暖かさを失った冷たさだけだったのだから。
「ま、て……。
 何が起こっている?」
 半ば引きずられかけながらも、バッターは問いかけを口にした。
 現状が全く把握できない。ザッカリーを殺した記憶はないが、ジャッジは確かに殺した。しかも、世界のスイッチは確かに切られていたわけで、そうなればこの場にザッカリーがいることもおかしい。
 そもそも、ここはどこなのか。
 一つの世界がいつか終わるように、堂々巡りの思考にも終わりは訪れる。
「世界は混じりあったんだよ」
 低い声。男の声だ。しかし、エルセンではない。ガーディアン連中でもない。これは、バッターには聞き覚えのない声だった。
「キミのおかげでね」
 声のほうを見る。
 未だにバッターの肩を抱いたままのザッカリーは、存分に暖色を声に塗りたくりながら四つ目と目を合わせた。
「我らが創造主様もあんたの目覚めを待ってたんだぜ」
 創造主、それが示すのはたった一人のはずだ。
 しかし、その欠片があの歪な世界を作り、周囲から創造主といわれていたのだから、第三者からしてみればソレはたった一人を示すものではないのかもしれない。
 懸念と警戒心をそのままに、バッターは男をよくよく見る。
 軽く手を振りながら近づいてきた男は、黒いスーツに身を包んだ青年だ。やはり見たことがない。
「おはよう。バッター」
 温和な笑みを浮かべ、そう言ってきた青年にバッターは返事を返さない。
 だが、それは警戒心から言葉を閉ざしたわけでも、見知らぬモノへ送る挨拶がないからでもない。バッターは、否、この世界に生きるモノならば、誰もがそれを直感的に理解する。
「……ヒューゴ?」
 どれだけ姿が変わろうとも、成長しようとも、創造主の存在だけはわかってしまう。肌が、心が、魂が、目の前にいる男こそ、自分自身んを作り出してくれた神であるのだと叫ぶ。
 皮膚は粟立ち、心が歓喜する。
 祝福を与えられようものならば、そのまま目覚めぬ眠りについてしまいそうだ。
「うん。けっこう、大きくなったでしょ?」
 バッターは頷く。
 現実世界のことを彼はよく知らないが、それでも創造主はそう大きくなれないのではないかと思っていたのだ。重い病気をわずらい、外にも出してもらえぬような子供だ。体の成長にまわすだけの体力や栄養は残っていないだろう、と。
 けれども、目の前にいる青年は立派な男だ。身長はバッター程度。体つきもデーダンほどではないが悪くはない。瞳は真っ直ぐで、ヤフェトのような知的ささえ窺え、また、優しげな口元はイーノックを思わせる。
 両親の象徴であるはずのバッターやクイーンの面影は殆どなく、むしろガーディアン達の子供に思えてしまうのは少々苛立つポイントだ。
「バッターが幼いボクの世界を壊してくれたから、大人のボクと子供のボクの世界が結合したんだ」
 彼は言う。
「昔のボクは、外の世界に出て、たくさんの人と出会い、自分の世界が酷く幼いモノに見えてしまった。
 だから、ボクは大切な世界を否定して、無理やり成長してきたんだ」
 遠い目をしたヒューゴは青い空を見つめている。白い雲の浮かぶ空は何処までも清々しい。きっと、この世界の創造主である彼の胸の内もまた、透き通っている。
 病により、同世代と接触することが極端に少なかった彼だ。その心が他者と比べて幼いとしても、何ら不思議ではないし、非難される謂れはない。しかし、子供社会というのはそういった差異に敏感であるし、繊細な心を持つヒューゴは恥を感じずにはいられなかったのだろう。
 早急に幼い世界を否定し、壊し、新たに世界を構築しなければならなかったのだ。
「……でもね、ボクはずっと寂しかった。
 大きくなって、社会に出て、それでもずっと何か足りないって思ってたよ」
 空を見ていた目がバッター、そしてザッカリーやジャッジに向けられる。
「足りないのはキミ達だった」
 そして、彼自身でもあった。
 誰もがみな、心の内側に幼い自分を抱えている。
 どれ程否定し、嫌おうが、歩んできた道を消し去ることはできないし、幼い己を隠すことこそできたとして、殺すことは不可能だ。だというのに、ヒューゴは完全な分離を果たしてしまっていた。
 現実世界を生きる大人のヒューゴと、歪な世界を構築してしまった幼いヒューゴ。
「こうして、また出会えてよかったよ」
 バッターがあの歪な世界を浄化したからこそ、今、大人になったヒューゴはここにいる。
 歪みきってしまった世界では混ざり合うことも、重なることもできなかった二つの、それでいて同一の世界は、その片方を懇切丁寧に砕くことでようやくあるべき場所に収まった。
「……そうか。良かったな。ヒューゴ」
 仄かに笑ったバッターは、身の内側に暖かなものを感じた。
 これが父性というものなのだろう。
「キミのおかげだよ」
「そう言ってもらえると嬉しい」
 嘘ではない。
 創造主に仕事を認められて嬉しくないはずがない。
「さあ、パーティをしよう。
 みんなみんな集まってる。みんな、キミが目覚めるのを待ってたんだ」
 ヒューゴの大きな手がバッターの手をとる。
 ザッカリーは自然に肩から手を離し、まるで行ってこいと背中を押さんばかりだ。見ればジャッジもどこか慈愛の目でバッターを見つめていた。
「みんな」
 バッターは思わず、と言った風に零す。
 死んだはずのジャッジも、この新たな世界で息を吹き返した。
 ならば、きっとガーディアン達も、エルセン達も、シュガーもクイーンも、みんな揃っているのだろう。今度こそ、歪みのない世界で、望まれるように、在るべきように存在している。
 そんなモノは見たことがなかったけれども、きっと暖かで幸福な光景なのだろうとバッターは思う。
 けれども、そこに自分がいるとは思えない。
 手を引くヒューゴに逆らうようにして、バッターの足が止まる。
「バッター?」
「オレは行けない」
 ゆっくりと首を横に振る。
「今がどうであろうとも、ヤツらを殺したのはオレだ。
 良い方向に進んだとはいえ、オレは世界を壊した」
 命を屠った瞬間の感触も、飛び散る鮮血も、暗く染まる世界に叫ぶ歓喜も覚えている。
 幸せの空間にいるべき存在ではない、とバットを握った記憶が喚くのだ。
 それに、元々そういう役割だった。こうして、創造主と目を合わせてもらえたのが身に余る幸福だと言いふらしてしまえるほどの役割。バッターは嫌われている存在で、暗い世界の隅で世界を監視することだけのモノだ。
 善き父はデーダンにでも任せておけばいい。
「オレはこんなところにいるべき存在ではない」
 早く、暗い世界に帰りたい。
 無意味な希望を抱くよりも先に。
 バッターはそう願うというのに、ヒューゴは掴んだ手を離さない。
 それどころか、呆れたような顔をしてさらに強く握りこんだ。
「何言ってるのさ。キミは最大の功労者だよ?
 誰もキミを恨んだりしていない」
「だが……。
 オレは「バッター」だ」
 幼いヒューゴの欠片。
 彼はあの赤い部屋でどんな顔をしていただろうか。
 絶望と恐怖に染まった顔。この世で一番恐ろしいモノを見た顔だったはずだ。そして、それは間違いなく、かつて、創造主が抱いていた思いだ。
 バッター。悪しき存在。恐ろしい父親と悪役を混ぜ合わせたイキモノ。
 軽くうつむいてしまったバッターの頭に、衝撃が走る。
「なっ……!」
 痛いわけではない。本当に軽いチョップだった。しかし、突然のことにバッターは驚き、思わず顔を上げた。
 すると、そこには仏頂面をしたヒューゴがいた。衝撃を与えた犯人はわかりきっていたが、その表情の理由だけはわからない。
 バッターの頭上には多数の疑問符が浮かぶ。
「キミさぁ……」
 ヒューゴの言葉に被さるようにして、ザッカリーの笑い声が辺り一帯に響く。
「ははは! そう怒ってやらないでくれよ創造主様。
 そいつはちょいとばかし頭が固いのさ。
 親父ってのはそういうもんだろ?」
「長年「そう在ってきた存在」だ。そう容易く思考を変化できるわけでもあるまい。
 彼は何も知らない。そう、幼いキミよりも、彼の脳は空っぽだろう。
 しかし、空ということは、いくらでも詰め込むことができるということ。穴だらけの脳みそに、キミが望むだけ詰め込んでやるといい。夢でも希望でも、知識でもなんでも」
 お喋りな口が二つ、怒涛の勢いで言葉を垂れ流していく。半分ほど右から左へ流れ出てしまったが、要約するならば無知なバッターを責めてやるな、といったところか。
 確かに、バッターはモノを知らない。
 ずっと暗い世界でうずくまっていたのだからそれは道理であるし、それを打開することは許されていなかったのだから必然だ。認めはするが、非常に不本意な言葉達でしかない。
 不満げなバッターの表情を読んだのか、ザッカリーはさらに笑い声を大きくする始末。
 いっそのこと、そのまま内臓ごと腹から真っ二つに千切れてしまえ、と吐いたバッターに罪はない。
「いいかい」
 言葉を吐き捨てた直後、ヒューゴが顔を寄せてくる。
「今の時代、ダークヒーローなんてものは珍しくないんだ」
「…………は?」
 眉間にしわが寄る。
 仮にも創造主に対して向けるべき表情ではないことは承知の上だが、これ以上にこの場に相応しい表情がわからない。
「悪には悪の正義、なんてのは王道になってるし、悪役だってすごい人気が出たりする。
 それで悪役サイドのスピンオフが描かれた作品がいくつあることか!」
 バッターの渋い顔に気づいているのかいないのか。ヒューゴの演説は続く。
「父さんがくれた『PANIC in BALLVILLE』は今も大人気の漫画で、アニメにも映画にもなったくらいなんだ。
 もちろん、ボールマンのスピンオフだって発売されたし、映画ではボクサーとボールマンの共闘だって描かれた。
 どれもこれもすごい人気だったんだから」
 おそらく、今もヒューゴはあの漫画が大好きなのだろう。
 かつて父が手渡してくれた思い出と共に、かけがえのないモノとして大切に抱きしめていることが窺えた。
「つまりさ」
 ヒューゴの手がバッターから離される。
 失われる温もりに残された男の胸が少し痛んだが、すぐに癒えるものだと辛さも全て飲み込む。今までと同じだ。ほんの少し、幸福にあずかることができただけで良しとしなければ。
「ボクは、大好きな漫画のキャラクターであるボールマンが大好きだし、勿論、何だかんだ言いながらボクのことを見守ってくれてくれてる父さんが大好きだってことさ」
 笑顔。
 次の瞬間、バッターは手のひらの温もりなど頭から消え去ってしまうような事態に陥った。
「ヒュ、ヒューゴ……?」
 何とか動かすことができたのは口だけだった。
 バットを振るった手も、浄化された地を踏みしめていた足も、一ミリだって動かせやしない。
 脳は機能を止め、現状を理解することを放棄してしまう。あるがままをただ感受するだけになってしまったバッターを傍から眺めている二人はニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「実に麗しいことだ」
 ザッカリーは言う。
「まったくだ。私には兄弟こそいれども、親というのは存在していないからね。
 暖かい毛の中で毛づくろいをしてもらった記憶もなければ、乳を飲んだ記憶もない。この世界に住まう者達の殆どがそうであるようにね。
 だからこそ、バッター。キミはそれを歓迎するべきだ。
 キミと、クイーンにのみ許された「親子愛」を」
 続けるようにしてジャッジが告げた。
 二人の瞳には、大きくなったヒューゴに強く抱きしめられているバッターの姿がある。
「お、まえ……たち、勝手なことを……」
「あぁ、珍しいこともあるもんだ。
 強打者の赤面シーンなんて、レアすぎて値段をつけられやしない」
 HA、HA、HA、と軽く笑うザッカリーをバッターは睨みつける。
 他人事だと思って簡単に言ってくれるが、相手は創造主なのだ。いくらバッターが「父親」の象徴であろうとも、世界を浄化するための存在であろうとも、神は偉大すぎる。抱きしめられるなど、顔から火が出て燃え尽きて塵芥も残さず消し飛んでしまいそうだ。
 今ならば、バーントと化したエルセン達の気持ちもわかる。きっと、こういう風に追い詰められて爆発するに違いない。
「だから、これからはここにいて。そして、その四つの目で、ボクが悪さをしないか見ててほしいんだ」
 バッターの顔にある四つの目がパチパチと瞬きを繰り返す。
 監視するための、忌まわしい四つ目。
 求められる日がくるなんて、考えたこともなかった。
「……嫌じゃないのか」
「間違いを正してくれる人が傍にいるって、とても素敵なことだよ」
 ヒューゴはバッターを抱きしめるのをやめる。
「ボクも大人になってたくさん、たくさん学んだからね。
 キミみたいな人がボクの中にいるんだ、って思うと、とても心強いよ」
 四つの目で絶え間なくヒューゴを見守り、何かあれば悪役仕込のスイングで敵を、過ちを犯すヒューゴを一刀両断にしてくれることだろう。
 これほど心強い存在はない。
「ほら、早く行こう。
 本当にみんな待ちくたびれちゃう」
 手が再び握られ、軽く引かれる。
 バッターはザッカリーとジャッジに目をやり、二人が頷いているのを確認してから再びヒューゴへ視線を戻す。
「……そうだな」
 小さく頷き、穏やかに笑った。

END