・妖精編ルートに入った話
・基本、ジャックは固定メンバーと依頼をこなしてた設定
以上を読んで、大丈夫だと思った人は↓
『盗賊は身を避ける』
ジャックがお尋ね者になったとき、あいつを知る者は驚いた。
オレは、いつものメンバーと一緒にジャックの最後の姿を見ている。
城に行くまでの間、他愛もない話しをして時間を潰していた時、女がきたんだ。わけありの雰囲気を漂わせていたので、オレ達は空気を読んでジャックの家から出て行った。
たぶん、ジャックが出て行ったのにはあの女が関係してるのだろう。
そして、オレは予想していた。おそらくジャックはもう帰ってこないだろうと。妖精との戦争が始まろうとしているのは予感していた。ジャックは妖精側についたのだ。
怒るヤツラもいるだろうが、仕方ねぇなって言う奴が大半だと思う。
あいつが悪い奴じゃねぇのは大勢のヤツラが知ってるし、良くも悪くも単純でまっすぐな奴だから、妖精側についたのだとしてもそれはあいつの信念に乗っ取ったものなのだろう。
オレはあいつに変えてもらった人間だ。できることならあいつについて行きたかったとも思う。どうせあいつのことだから、人間を敵に回すことになるなんて考えていねぇだろう。それに気づいたとき、ジャックは傷を負う。それをオレ達は支えてやれない。それが悔しくてしかたねぇ。
いつものメンバーの一人に妖精がいた。あいつが、ジャックの傷を癒してやれればと思う。
今日、あいつの元隊長が砦に向かった。ジャックは戦うことになるだろう。そして、隊長を倒して本格的に妖精側につくと決心する。その報告を聞いて、オレは一人心の中で言ってやろう。
「もう帰ってくんじゃねーぞ」
二度と会うことのない友への最後の言葉だ。
『僧侶は拳を交える』
彼、ジャックがお尋ね者になったときは本当に驚いたよ。
だって、ボクらはその前の日まで互いに笑い合い、背中をあわせて戦っていたんだから。
ボクは彼と結構長い付き合いでね。彼のことはそこそこ知っているつもりだ。
優しく純粋であるが故に単純で騙されやすい。少々おっちょこちょいなところもあったけど、それは彼の欠点にはならない。
ボクはテアトルに行って、彼の元隊長が砦に向かったことを知った。もちろんボクは待ったよ。彼が帰ってこないということは重々承知でね。
ボクらが彼の家で話しているときにやってきた少女のために彼は行ったのだとボクは核心していたんだ。彼は人間の敵になったんじゃない。彼は、彼女を守りたいだけなんだ。
わかってるよ。君とともに仕事をしたいと言った者達は、君のことを敵だとは思っていないよ。君は君の信念に乗っ取って行動しているだけだとわかっている。でも、君と会えば戦うことになるだろう。
それは国の命だからでもあり、君とボク達の道はすでに別れてしまっているから。
忘れないよ。君と過ごした時間を。一緒に戦ったことも覚えてるし、夜通し語り合った馬鹿げた話しだって覚えてる。きっと君はたくさん傷つくだろう。でも君は進み続けるんだね。
「次に会えば戦うことになるね」
君に伝わることのない言葉だけど。
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私のパーティで妄想した産物。
イメージは
『アルバ』
『コスモ』