02:世界の終わりの今日、僕らは結ばれた
人の心と冥界を繋ぐ世界が崩れ始めた。
世界は光とも闇ともいえない色に染められた。
「親分、好きでした」
「過去形かい?」 「……好き、ですよ」 終わる世界を見つめながら、二人は小さく笑いあった。
もっと早くに伝えていればよかったのかもしれない。
幸せな思いをもっと長く感じていたかった。