04:来世でまた好きになっても構いませんか
墓の前で涙を流す。
機械の体は崩れ始めていた。
金属が剥がれ、地面へと落ちていく。
誰かの墓の前でクロは吼える。悲しみと、今からそちらへ行くと。
「なあ、もしも来世って奴があるならさ」
伝えずにいた思いを伝えてみよう。
その結末に心を躍らせよう。
今はただ、涙を流す。